立木を伐採した後の山は、木の枝葉、利用できなかった細い幹等が残っているので苗木がきちんと植えられるように斜面を整えます。棒などで上から押しながら丸めて山に置くため、筋状に見えます。
種子や挿(さし)穂(ほ)から畑で2~3年育てた苗木を、春または秋、地拵え(じごしらえ)が完了した山に植えていきます。一般的にスギやヒノキは1.8m間隔、広葉樹の苗木は2.0m~3.0m位の間隔で植栽します。
植栽した苗木の成長をさまたげる、雑草や雑木を刈払う作業です。苗木が雑草におおわれてしまうと、成長が抑えられるだけでなく、蒸れて枯れてしまうこともあります。植栽から5年~7年間、毎年夏に行います。
植栽した木は10年生以上経過すると枝も成長します。節がなく、太さが均一な木材を生産する目的のほか、病害虫の発生を予防し、下草が繁茂する明るく風通しがよい林内にします。鉈(なた)やチェンソーを使って木の下の方から枝を切り落とします。秋から冬の間、木が水を吸い上げない季節に行います。
成長とともに狭くなった木の間隔を伐採によって空け、残した木の成長をうながす作業です。適切に間伐をすることで、水源かん養機能が向上し、おいしい水を蓄えた健全な森林になります。また、土壌が安定し、土砂災害にも強くなります。
収穫できる林齢(年齢)になった木を伐採します。東京ではおおよそ50年以上になった木をすべて伐採する「皆伐(かいばつ)」が行われています。伐採した木は、架線(かせん)や大型林業機械を使って、山から林道へ運び出します。運び出された木は、枝を払い3~4m程度に伐って運搬します。
一方、全部の木を伐らずに必要な分だけ伐る方法を「択伐(たくばつ)」と言います。
落葉(らくよう)広葉樹(こうようじゅ)林の間伐や下刈りを行い、落ちたドングリが芽を出せるように地表を掃除します。昔は木を伐って、薪(まき)や炭などの燃料に使っていましたが、電気やガスの普及により、放置され手入れがされない広葉樹林が増加しています